NTRと寝取られの違い|呼び方より「重心」で選ぶ
NTRと寝取られ。呼び方の違いに大きな意味はありません。ただ、作品を選ぶときには、別の分け方が役に立ちます。
「NTR」は「寝取られ」をローマ字で略した言葉で、意味としてはほぼ同じです。販売サイトでも、二つはたいてい同じ棚に並んでいます。
それでも当書斎では、NTR を大きな棚、寝取られ をその中の一区画として分けています。理由は、呼び方ではなく物語の重心で分けたほうが、作品を選びやすいからです。
重心1:奪われる側
物語の中心に、奪われる側の人物がいる作品です。当書斎で「寝取られ」と呼んでいるのは、主にこの型です。
この型の背徳感は、情報の出し方で決まります。何を知っていて、何を知らないのか。気づきそうで気づかない時間が長いほど、緊張が積み上がります。
向いているのは、喪失や嫉妬の感情を追いたい人です。見終わった後に重さが残る作品が多く、軽い気持ちで選ぶと消耗します。
重心2:奪う側
奪う側の視点で、関係を壊していく過程を追う作品です。「寝取り」と呼ばれることもあります。
この型で効いてくるのは、罪悪感と高揚が交互に来る心理描写です。奪う側が、自分が何を壊しているのかを理解している作品ほど、物語に厚みが出ます。
向いているのは、禁じられた関係に踏み込む側の感情を追いたい人です。奪われる側の喪失を正面から見たくない人にとっては、入りやすい型でもあります。
重心3:揺れる側
二人の間で揺れる人物そのものが主題になる作品です。
心が移っていく過程を丁寧に描くため、展開はゆっくりになりがちです。そのぶん、どこで一線を越えたのかを自分で探す楽しみがあります。
親友の彼女 ものは、この型と相性の良い設定です。友情と恋愛の両方が揺れるので、迷いの描写に説得力が出ます。詳しくは 親友の彼女ものが刺さる理由 で整理しています。
自分に合う重心の見つけ方
これまでに「刺さった」と感じた作品を一本思い出してください。そして、その作品で一番記憶に残っている場面が、誰の表情だったかを考えます。
- 奪われる側の表情なら、重心1
- 奪う側の表情なら、重心2
- 揺れる人物の表情なら、重心3
記憶に残る場面は、自分がどの感情を追っていたかをかなり正確に教えてくれます。次に選ぶときは、あらすじの中でその人物がどれだけ描かれているかを確かめてみてください。
まとめ
NTRと寝取られの違いは、言葉としてはほとんどありません。ただ、作品を選ぶときには、物語の重心が誰にあるかで分けると外しにくくなります。
選び方の基準は NTR作品の選び方|失敗しない3つの基準 に、避けたい設定は 寝取られ作品の地雷設定と、事前に避ける方法 にまとめています。